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GIFアニメの表現力でTwitterを差別化する

遂にTwitter上でGIFアニメが動かせるようになりました。

これはGIFMAGAZINEというアプリが提供する機能で、以前ご紹介したTwitter Cardsという機能を用いています。このアプリからGIFアニメを投稿すると、Twitterのタイムライン上でアニメーションが再生されるようになるのです。実は、Twitter上でアニメーションGIFを動かせるということは、意外に重要な意味をもっています。

この数年で米国のBuzzFeedを代表とするバイラルメデイアが急成長を遂げています。バイラルメディアの特徴は、面白くてインパクトのある動画や画像、そしてアニメーションGIFといったコンテンツで作られている点です。Buzz Feedは月間8,500万人の訪問者数があり、年間6,000万ドルの収益を上げていると言います。BuzzFeedは、GIFアニメーションのコンテンツに力を入れており、GIF Feedという専用コーナーを設けているほどです。

バイラルメディアにおいてGIFアニメーションが重要なコンテンツであることはお分かり頂けたかと思いますが、それではなぜTwitter上で再生できることが重要なのでしょうか?

まず1点目は、サイトへの流入やエンゲージメントの獲得に繋がりやすいということです。GIFアニメーションは動画と違ってユーザーが再生ボタンなどをクリックする必要もなく再生されます。動く映像は人の関心を引きやすいのでおのずとエンゲージメント率の向上や、サイトへの流入が増加することが期待できます。

そして、2点目にはそれ自体がタイアップの広告商材になる可能性です。BuzzFeedには広告バナーは配置されておらず、その収益のほとんどはタイアップ広告に支えられています。企業向けのアニメーションGIFを作成してソーシャル上で配信することができれば、自社メディアだけでリーチできる範囲と比べて、より多くのユーザーにリーチすることができるでしょう。つまり、自社メディアとソーシャル上での拡散を前提とした広告商材を設計できる可能性があるのです。

既にGoogle+では標準でGIFアニメーションが動くため、海外ユーザーのフィードではかなりのGIFアニメーションが行き交っています。BuzzFeedもGoogle+と提携して自社ブランドのGIFアニメーションを配信しており、メディアとしてのブランディングを積極的に行っていることから、ソーシャルメディアとの親和性が高いことが伺えます。

さらにTwitter上でもGIFアニメーションが動作すれば、リーチするユーザーの数がさらに増大することになるのです。今のところFacebookではまだGIFアニメーションをサポートしていないようですが、今後サポートされた場合は、さらにGIFアニメーションの重要性は増していくものと考えられます。