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動画コンテンツのトレンドと日本市場の傾向

米国内における調査によると、テレビ、ニュース、政治、スポーツ、音楽の5ジャンルに関するツイートのうち、「写真」(35%)と「動画」(28%)が最もリツイートされている結果になったそうです。
中でもテレビや音楽のジャンルでは写真を抜いており、Twitterでのマーケティングにおいて、動画は重要なコンテンツと言えるでしょう。

米国で爆発的な人気を誇っている「buzzfeed」など、2014年以降に急増しているバイラル系メディアも動画を中心にした作りとなっており、今後ソーシャル上で動画の重要性がますます高まっていくと考えられます。

しかし、動画コンテンツの特徴でもある「再生してみないと内容が分からない」という点が操作性の妨げとなり、拡散されづらい要因のひとつとなっていたのですが、その課題を解決したのが彗星のごとく現れた動画アプリ「Vine」です。

6秒間の動画を共有するというコンセプトのアプリですが、2013年の1月の発表から僅か半年で1,300万ダウンロード(しかもiOSのみ)を記録したという大ヒットアプリです。このアプリのポイントは「再生ボタンを押さなくても再生される」というインターフェースにあります。

ユーザーはタイムラインを閲覧しながら、気になったサムネイルのところで画面を固定すれば、勝手に動画が再生されるようになっているのです。

最近は所定の位置までページをスクロールすると勝手に再生が始まる動画広告も出てきたのでイメージが湧く方も多いのではないでしょうか。

動画コンテンツに目をつけていたTwitterはいち早くVineを買収し、現在はTwitterに動画を投稿出来る唯一の公式アプリとなっています。そして、いずれはTwitter本体にも動画投稿機能が付加され、それに伴っていっそう動画コンテンツが普及していくことでしょう。

一方、国内における動画コンテンツはどうなっているのかと言うと、米国と同じようにdropoutやWhatsなど多数のバイラルメディアが立ち上がっていますが、海外の流行とは異なる進化を見せている側面もあります。

例えば10代の若年層の間で人気のアプリ「ツイキャス」は、ほとんどが日常を生放送で配信するという使われ方をしています。また、「ニコニコ動画」のニコニコ生放送でも特に配信側のユーザーがコンテンツを作り込むというよりは、来訪したユーザーとのコミュニケーションを目的としているケースが多く、日本においては「場の共有」という形でも動画が浸透している点に注目したいところですね。